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2016年7月12日火曜日

SLE患者で予防的ST合剤と開始する際は緩徐増量する方が良い

ST合剤は長期間の免疫抑制剤を使用する患者やHIV患者におけるカリニ肺炎予防として重要な薬剤. 一方で副作用は多く, 予防的投与を行う際は緩徐に増量した方がうまくいきやすい


ST合剤を参照


SLE患者では特にST合剤による副作用の出現頻度が高いと言われている.


そこで, 59例のSLE患者でST合剤の予防的内服を行っている患者群を後ろ向きに解析し, 徐々に増量して開始した群と, 通常投与群で副作用頻度を比較した.

( 2016 Jul;26(4):557-61.)

・増量群では, ST合剤以下のレジメで投与

 1日目: 2mg/0.4mg (1/200) 

 2日目: 4mg/0.8mg (1/100)

 3日目: 8mg/1.6mg (1/50)

 4日目: 16mg/3.2mg (1/25)

 5日目: 40/8mg (1/10)

 6日目: 80/16mg (1/5)

 7日目: 160/32mg (1/2.5)

 8日目: 320/64mg (1/1.25)

 9日目: 400/80mg (1T)


母集団データ

副作用の出現頻度は有意に増量群で低い結果.
・皮疹, 発熱, 肝障害, 呼吸苦, 副作用による入院リスクが緩徐増量群で低い結果.

また, SLEにおけるST合剤の副作用はSS-A抗体陽性例で特にリスクが高い